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“陸のハロン湾”と称されるベトナムの世界遺産「チャンアン」。奇岩が織りなす絶景と、静寂に包まれた水面をゆく手漕ぎボートは、訪れる人々を魅了してやみません。
本記事では、そんなチャンアンの魅力を私の体験記とともに余すところなくお伝えしていきます!
チャンアンとは?
ここでは、チャンアンの成り立ちや歴史などについて紹介していきます!
奇岩が織りなす絶景:陸のハロン湾

ベトナム北部、ニンビン省に位置するチャンアンは、石灰岩の奇岩がそびえ立ち、緑豊かな自然とともに静かな水面にその姿を映す様は、まるで絵画のような美しさです。
その景観は、ベトナム随一の景勝地として知られるハロン湾に匹敵することから、「陸のハロン湾」と称されています。
チャンアンの成り立ち

チャンアンの奇岩群の成り立ちは、約2億4千万年前に海に堆積した石灰岩が、地殻変動によって隆起し、雨水や風による浸食を受けて形成されました。
隆起した石灰岩は、雨水によって長い年月をかけて浸食され、独特の形状を持つ奇岩や洞窟が生まれ、地下水の流れは、鍾乳洞や地下水路を形成し、複雑な地形を作り出しました。
そのようにして、気の遠くなるような長い年月をかけて、現在の神秘的な景観が生まれたのです。
古代ベトナムからの歴史

チャンアンの歴史は古く、古代ベトナムの時代から人々の生活の場として栄えてきました。
10世紀にはディン朝の都が置かれ、政治・経済の中心地として発展し、現在でも、当時の面影を残す史跡や寺院が数多く存在します。
チャンアンは、水運の要衝としても重要な役割を果たし、交易や文化の交流拠点としても栄えました。
チャンアンの見どころや魅力、体験
チャンアンの最大の魅力は、手漕ぎボートに乗って巡る絶景です。狭い水路や洞窟を抜けながら、奇岩や緑豊かな自然を間近に楽しめます。映画「キングコング」の撮影地としても使われました。
ここでは、そんなチャンアンの見どころや魅力、体験などを紹介していきます!
手漕ぎボート体験

チャンアン観光のメインの体験は、何と言っても手漕ぎボートによるクルーズです。複数のコースがあり、好きなコースを選ぶことができます。
私が訪れた時は、船頭さんは居るものの、4人〜6人1組で小さなボートに乗り、自分たちで漕ぎながら水路をゆっくりと進みます。私は欧米系の二人組と共に行動することとなりました。もちろん船頭さんも一番後ろで漕いでいます。
両側には奇岩がそびえ立ち、緑豊かな木々が茂っています。ボートは、狭い水路や洞窟を通り抜けながら進みます。奇岩が間近に迫り、洞窟の中では神秘的な光景が広がります。
しっかりしたツアーであれば、歴史や景観について詳しく教えてくれます。
チャンアン洞窟探検

チャンアンには、数多くの洞窟が存在します。手漕ぎボードに乗ったまま洞窟を抜けるコースがあります!
手漕ぎボートのまま洞窟を抜けるコースは、基本的にどのコースでも通りますが、天井が低くぶつからないかとてもドキドキします!ハロン湾のルオン洞窟よりも天井は低かったです!
コースのよっては様々な洞窟を巡ることができます!洞窟内は照明があるので、照明を頼りに天井にぶつからないように注意しましょう!
チャンアンの寺院

チャンアンには、美しい自然景観だけでなく、歴史と信仰が息づく寺院も点在しています。
寺院も基本的には、手漕ぎボートでクルーズ中に立ち寄り、チャンアンの歴史や文化に触れることができます。
英語が話せる船頭さんであれば、歴史について聞いてみると良いでしょう!
道中の演奏
手漕ぎボートを漕いでいると、道中四方が川に囲まれた建物があります。
その建物に近づいていくと、そこにはベトナムの伝統楽器のようなもので演奏している人たちが…!!
この建物の周りに船は見当たらず、時間になるまで陸に戻ることができないのかもしれません…💦

演奏は常に合っているわけではないかもしれませんので、遭遇できたらしっかりと自然の風景と演奏を感じましょう!
道中で出会える動物達
チャンアンは、美しい景観だけでなく、豊かな生態系も魅力の一つで、道中様々な動物に出会うことができます。
奇岩がそびえ立つ岩壁には、珍しい動物たちが生息しています。野生のヤギや猿などが、岩壁を駆け上がったり、木に登ったりする姿を見ることができます。
必ず居るかは分かりませんが、私が上陸したところには黒ヤギと白ヤギが、ゴミを漁ってお菓子を食べている様子を見れました。

チャンアンでゴミを捨てるのは、気持ちの良いものではないですが、こんなにも近くでヤギを観れるのは驚きです。
チャンアンへのアクセス方法
チャンアンは、ベトナム北部ニンビン省に位置し、首都ハノイから日帰りが可能です。アクセス方法としては、主にツアー、バス、タクシーの3つが挙げられます。
ここでは、それぞれの方法でハノイからチャンアンへのアクセス方法を紹介します。
ツアーでチャンアンへ向かう方法

最も安全に効率よくいくことができる方法は、ハノイからチャンアンへのツアーに参加して移動する方法です。
ツアーによっては、チャンアンだけでなく古都ホアルーにもいくことができるので、個人手配でバスやタクシーで向かうよりは断然おすすめです。
また、ツアーに日本語ガイドがついてきたり、ホテルまで送迎が付いている場合もあります。
おすすめは、KKdayやgetyourguideなどの単体ツアーを提供している会社で予約すると良いでしょう。
ローカルな雰囲気で行きたい方や冒険が好きな方は、バスやタクシーで向かう方が旅を感じることができるでしょう!
バスでチャンアンへ向かう方法

バスは、ハノイからチャンアンに行く、最も安価な移動手段ですが、注意点もあります。
ハノイからチャンアンに向かうには、ハノイ市内にあるザップバットバスターミナルというところから、ニンビン行きのバスも運行しています。
東南アジアでのバスターミナルといえば、客引きの嵐ですよね…ぼったくられたり、二重に請求されることあるので、きちんと受付まで行って買うようにしましょう。
また、もし乗車チケットがあれば必ず下車するまで持っておいてください。乗車中に集金する場合もあるので、チケットを持っていない場合、再度請求されることがあります。(二重請求の手段の一つです。)
バスの値段は、だいたい500円〜600円程度です。ただ、バスで行く場合は、帰りの便の時間にも注意する必要があります。
バスでチャンアンへ行こうと考えている方は、上記に注意した上で、バスで行くようにしましょう!
タクシーでチャンアンへ向かう方法

タクシーは、プライベート空間で最も快適に移動できる手段ですが、3つの点に注意する必要があります。
1つ目は、ぼったくりに注意してください。近年では、東南アジアでも配車アプリが使われており、事前に価格が決まるようになりましたが、現地で交渉する際は通常の何倍もの価格を最初は提示してきますので、注意してください。
2つ目は、帰りの時間に注意してください。夕方遅くなると、配車アプリを使ってもタクシーが捕まらないことがあります。もし捕まっても、他にタクシーがいないので、ぼったくられた金額で帰ることになります。
3つ目は、金額に注意してください。
チャンアン観光のベストシーズン
チャンアンは一年を通して美しい景観を楽しむことができますが、特に乾季である11月~4月の間は、晴天が続く安定した気候で、観光に最適なシーズンと言えます。
雨季となる5月〜10月は、緑が豊かで大自然の景色を一層楽しむことができます。気温は高めで蒸し暑くなりやすいので、服装や飲み物などには注意をしましょう。
自分の旅行スタイルや好みに合わせて、最適な時期を選びましょう!
チャンアンで最高の体験をしましょう!
以上、チャンアンの体験記と陸のハロン湾と称される所以などを紹介しました。
漕ぎボートに乗って奇岩や洞窟を巡る体験は、一生の思い出になると思います!
ぜひ一度、チャンアンを訪れて、自然と歴史が織りなす美しい世界を堪能してください。
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